愛犬のペット保険、入った方がいいの?

愛犬のペット保険、入った方がいいの?

ペット保険って入った方がいいのかなぁ?私のペットを飼っている人の周りでもよく聞かれる会話です。これがまた不思議なもので、保険って入ったら使わないし、入らなかったら使う時がくる、というなんとも嫌がらせなようなことが実際に起こるんですよね。私も車両保険にずっと入っていたのですが、全く事故ることもなかったので車両保険を外したんですよ、そしたらあれめちゃくちゃ自動車保険って安くなるんですよね。

こんなに値段違うんかい!早く車両保険なんぞ外しておけばよかった!

って思ったら車両保険を外したその年にまさかの自損事故を起こしてしまったのです……嘘だろ。おい、車両保険外しちゃったよ。修理費50万円ですよ。買い換えるより直した方が安いってんで修理しましたけど、あの時の後悔は今でも思い出されてなりません。

とまぁ、こんな類の経験って何故か多くないですか?不思議なものですよね。今回の本題はペット保険ですが、ペット保険はどう思いますか?

 

入ってもほとんど使わないでしょ、あなたの言うような保険に入らなかったら病気にたくさんなるなんて戯言には騙されないわよ!

 

まぁまぁそうおっしゃらずに、聞いてください。

 

日本の保険制度をまず知った方がいい

家族の一員であるワンちゃん。人間ではみんな当たり前に入る保険。そして何故か日本人は保険を忌み嫌う傾向にありますよね。保険外交員と聞くとなんか拒絶反応が起きてしまう。でも生命保険、医療保険などなど様々な保険にはほとんどの人が入っているというなんとも不思議な人種日本人。ちなみにアメリカでは各家庭に一人、保険などをコーディネートしてくれるコーディネーターを一人雇っているそうですよ。だからアメリカでは保険外交員はとても優秀な人が多いんだそうです。保険は基本的には「何かあった時のため」のものですよね。つまり起こる確率が低いものに対して万が一起きた時のためのお守りのようなもの。だからほとんどの人は例えば医療保険に入っていても医療保険を使うことはないことでしょう。何故でしょう?それは入院や手術をするほどの病気になる人の方が少ないからです。でも風邪をひいた、花粉症になった、なんか体が痒い……病院にかかることはたくさんあるはずです。でもその時医療保険って使わないですよね。それは日本という国は健康保険制度が整っているから、1〜3割負担で医療が受けられるからなのです。

じゃあワンちゃんは?

実はワンちゃんも人間と同じように入院や手術をするほどではなくても何かしら体に異常が生じて病院に行くことが多いんです。例えば、愛犬が突然嘔吐をした。すごく調子も悪そうだ。こうなったらどうしますか?おそらく動物病院へ連れていくと思います。でも結局大したことはなくすぐに軽快するものだった。だとしても動物病院では保険が効きません。つまり10割負担です。そこで初めて気付くんですね、

「え!ちょっとみてもらって薬を処方されただけでこんなに高いの?!」

そこで日本の健康保険制度をまず知って欲しいんです。

医療保険に入るべきか否か

これはペットではなく人間の話です。よく起こる議論ですよね。医療保険は入った方がいいの?入らなくてもいいの?これはあくまで私自身の考えですが、答えは出ています。

「あなた次第」

まるで心理学者のアルフレッドアドラーのような意見でしょう。アドラー様と一緒だなんて烏滸がましいですね、失礼いたしました。でも本当に自分次第だと思うんです。ちなみに私は医療保険不要論者です。その理由を説明いたしますね。

日本という国は健康保険制度が充実しています。毎月毎月結構多額の社会保険料を国に徴収されています。昔でいえば年貢ですね。会社で雇われているサラリーマンは会社が半分払ってくれているという「体(てい)」になっていますが、実際はその分を見越した給料設定になっています(ここの話は話がずれるので割愛)。まぁ会社が半分払ってくれているわけですね、表向きには(←しつこい)。みなさん、例えばですが年収500万円の30代サラリーマンの手取りをご存知でしょうか?大体430万円くらいですよね。70万円はどこ行った〜!って話ですが、これが社会保険料ですね。年間70万円も健康保険や厚生年金を払っているってわけですよ。なんでこんなに高いかって、これがあるから私たち日本人は病院に行っても1〜3割負担で医療が受けられるわけです。

マクロ視点で見れば、国民全員で毎月医療保険を払っていてそれを誰かの医療のため役立ているわけですね、もちろん自分が使う時は誰かのお世話になっているわけです。

 

つまりですね、私個人としては医療保険は国民健康保険だけで十分、と思っています。

 

もし長期間入院することになったらどうすんじゃい!って思うかもしれませんが実は日本の健康保険制度には「高額療養費制度」というものがあってある一定の金額より高くならないようになっているんです。これ意外と知られていないんですよね。だから毎月3000円医療保険を払うのであればそれを自分で運用したり、単純に貯金しておく方が良いと私は思っております。生命保険に関しても私は不要だと思っておりますが、これはまた話が長くなるのでやめておきます。

 

 

 

 

では、ペット保険入るべきなのか

これも私個人として答えが出ています。

 

絶対入った方がいい。

 

です。ペット健康保険制度なんてものがあれば話は別ですがそんな制度はありません。動物病院へ行ったら全額自己負担です。人間が病院で診察や手当てをしてもらい薬を処方してもらって3000円かかったとしたら、ペットなら10000円ほどかかるってことです。人間でいう健康保険がないペット界では全額家庭からお金が飛んでいくわけですからバカになりません。もし生まれつき遺伝子的に病気になりやすい個体だったらとんでもない額のお金がかかってきます。ちなみに私の友人が飼っているワンちゃんは治療費に10万円かかったそうです。

遺伝子的な病気をいち早く知る方法もあります、それはこちらをご覧ください。

 

実際のところペットは年に何回ほど病院に行くのか

とか言って、全然病気にもならないし全然体調も崩さないしペット保険に入ったのに全然使わないよ!
という方もいますよね。それはそれで良いのじゃないですかね。冒頭で説明した通り、入ったら意外と使うことがないもんなんです。でもこう考えてみてください。

他の誰かの大切なペットの病気の治療費に貢献できている

って。心理学者アドラーは、「誰かのためになることことが自分の幸せ」と結論づけていますが、自分が自分が、ではなく誰かのためになっていると考えれば無駄ではないと思えるのではないでしょうか。

でもまぁそんな不安もいりませんよ。だってこんなデータがあります(アイペット損害保険調べ)。

 

  • 一年間に最低一回は動物病院に行く人が90%
  • そのうち50%は3ヶ月に一回は訪れている

 

もうこれは入らない選択がないよな、と私は思っています。

もし手術をするといくらくらいかかるのか

入った方がいいのは分かったけど、入らないでそれを自分で貯金しておいた方がいいんじゃないかって天秤にかけてしまう、そんな気持ちもわかります。じゃあ実際にどのくらい金額がかかるかを知った方がいいです。例えば、愛犬ミニチュアダックスフンドちゃんが腰椎椎間板ヘルニアになってしまい手術をしたとします。手術費用だけでいくらかかると思いますか?動物病院は明確に金額が決まっているわけではないので、病院によって金額は違うのですがアイペット損害保険調べによると平均的に約280,000円だそうです。28,000円じゃないですよ、28万円ですよ。しかもこれは手術費用だけです。これに入院費用やその他雑費が加わったら果たしていくらになるでしょうね。ペット保険に入っていれば1割負担で済むこともあります。それこそ28,000円の手術費で済むわけです。今大人気の小型の愛玩犬が室内で何かを誤って飲み込んでしまった場合、それを異物誤飲と言いますが、これだけでも10万円ほどの医療費がかかります。どれくらい高いかが分かりますよね。

 

病気になってから入ればいいや、はできない

人間もペットも一緒です。人間も悪性新生物に冒されたと分かってからでは保険に入りづらくなりますよね。ペットも一緒で病気がちだと分かってからだと保険に入りづらくなります。保険会社もお金がかかると分かっている個体にお金を払うほど慈善事業をしているわけではありませんからね。ペット保険も別にそんなにバカ高いわけでもありませんよ。ワンちゃんの年齢にもよりますが月々1000円程度から入れる保険もあります。ですのでまずはどのくらいの値段でどのくらいの保証が受けられるのかを調べて自分で勉強して決めるのが良いと思います。誰かの受け売りではなく、飼い主である自分が自分で決めるべきです。

まとめ

今回はペット保険に入るべきか否かについて私の考えを述べました。参考までにペット保険比較サイトがあるので興味があれば覗いてみるといいかもしれません。最終的には愛犬のために自分でしっかりとした考えの元の判断であれば入っても入らなくても私はいいと思っています。